猪鹿蝶「レーベル発足記念」インタビュー!

インタビュー第1弾『そもそもキャスティングとは?』

そもそも「キャスティング」とは?

猪鹿蝶の会議

山上:皆さん本日はお集りいただいてありがとうございます。このたび発足したアトゥ&ベルベット共同キャスティングレーベル『猪鹿蝶』(いのしかちょう)。狩野さんの事務所「アトゥ」はギリシャ語で”切り札”を意味するとのことですが、猪鹿蝶も花札では「強い役」の象徴的な手役(ポーカーならフルハウスみたいな感じ)ですよね。今回のネーミングからもお二人の「強いカードで勝負を挑んでいこう」というメッセージを感じます(笑)
さて、プロジェクトの詳細は告知文を読んでいただくとして…そもそも「キャスティング」ってどういうものなんですか?

 

狩野:プレイヤーサイドには馴染みのなかった単語かもしれませんね(^_^;)事務所サイドとしてはこれまでも一般的に行われてきたことなんです。
たとえば制作側が「こういう作品を作りたい」となっても、売れっ子を指名する時以外は、作り手にもイメージがないままナレーターを発注することがあります。そこで『のんびりした印象の声の人いますか?』『今風のどこにでもいる感じの声いませんか?』と大まかなイメージだけ伝えて絞り込みを事務所に任せることもあるんです。事務所側は数人のボイスサンプルを制作会社に提出します。この作業を「キャスティング」といいます。
あとで触れますが、CMが多い事務所さんなどにとっては、メインの作業だったんです。


武信:番組の場合は、例えば『所属ナレーターがメインをとる番組で、さらに別の人でワンコーナーナレーションを求められた。でも自分の事務所に求められている人がいない』そんな時に、フリーで活動するプレイヤーなどに協力要請をするとかが、よくあるシチュエーションですね。
ですが私たちの知り合いだけでは限りが有り、毎回キャスティングでは苦労しているんです。なので今回広く人材を募集する事にしました。猪鹿蝶が立ち上がれば、私たちは「提案するキャスティング」が出来るんです。


山上:う〜ん…僕が子どもの頃みてたアニメで、スタッフロールの最後に『(協力□□□プロモーション)』とかテロップに出てたアレみたいなものでしょうか???

 

狩野:そうそう(笑)昔のその例でいえば『制作サイドは手がまわらないので、メイン所以外の出演者の選定は事務所にお任せします』ということですね。

 

山上:なるほど、今回の「募集」ではそうしたキャスティングで、制作に提出していただけるということなんですね?

 

武信:今回、私たちが立ち上げるのは、そうしたニーズに応える新しい発想の「キャスティングを受けてくれるナレーターを広く募集させていただく」ことが狙いです。経験は問いません。アトゥズ&ベルベッターズも含むこのプロジェクトは、私たちも初めての試みで、いわばチャレンジャーの側にいますから、プレイヤーの皆さんと共に進化していければと考えています。どういう事かといいますと…

「CM」「番組」それぞれのキャスティングの特徴

猪鹿蝶ロゴ

狩野:その前に「特にCMナレーション」について説明した方がわかりやすいんじゃない?(笑)たとえばCMは…



☆【15秒(30秒)で全てを表現する】

 

CMナレーションの中には「商品名だけ」なども大事な仕事としてあります。有名なところでは『It's a SONY!』『ア・サ・ヒ、スーパードラ〜イ!』とかですね。「ダイソン」のように尺いっぱいきちんと商品を解説しなきゃいけないCMもありますが、30分もの時間をどう持たせ聴かせるか?といった番組ナレーションとは、また違った要素が要求される時もあります。といっても、ベルベットの田子千尋さんのように「番組&CM両方で活躍している」プロもたくさんいらっしゃいます。


☆【流行の最先端である】

 

CMの流行は足が早く、どんどん表現手法が変化しています。CM不況の中、また新たな変化があるのではないかと考えています。従来の価値観のみでは計れません。


山上:なるほど、確かに最近のCMでは様々な人に活躍の場が広がってますよね。可能性も感じます。


狩野:最初に述べた「CM系の事務所にとってキャスティングがメイン」というのは、そこなんです。しっかりした読みが求められる場もあるし、逆説的にあか抜けない感じが求められる場もある。可能性は様々なんです。大事なことは『読み手がいまもっている感性をどう仕事に結びつけるか』。従来の「所属して売り込んでいく」とはまた別の手法がCM界にはあるんです。

 

武信:『番組ナレーション』の場合、実際少人数のアトゥ&ベルベットだけでは扱いきれない仕事もたくさんあるんですね。メインはもちろん、コーナーナレーションや企画ナレーション、そしてボイスオーバーといったものまでが考えられます。特にボイスオーバーは声優さんの領域なので、苦労していた部分なんです。これまでは私達マネージャーの個人的な知り合いにお願いしていたのですが、そこだけに留まらず、きちんとキャスティングの形をとってみようという話になったのです。

 

狩野:キャスティングには『今日の夜に来れるナレーターで誰か紹介してくれませんか』といったケースも珍しくないんですよ(^_^;)そんな時のためにも、瞬時に頭の中に思い浮かぶ人だけでなく、”事前に準備できないか”を模索していたんです。

 

山上:なるほど。それでナレーターを「”広く”募集」につながるのですね!

これまでになかった「チャンスの場」を目指しています。

武信:といっても誰でも良いというのではありません(笑)キャスティングメンバーに選出されたところで、制作サイドの目にとまらない人もいるかもしれません。CM&番組ともに「従来の事務所観・仕事斡旋感」に縛られずに柔軟に受け入れていただければ幸いです。

 

狩野:猪鹿蝶は「純粋キャスティングのため」のプロジェクトです。それは「マネージメント」とは違うので仕事の補償もできるものではありません。でも私たちがチャレンジャーとしてキャスティングに参入するからには「新しい営業手法」を試みていこうと考えています。CM業界&番組の世界で、キャッチコピーの『動くキャスティング』を実践すべく”メデイア激動の時代”にあわせた新プレゼンテーションをやってみようと考えてます。

 

武信:それはスクールのアドバンス講義の営業論を練っていく中で、大窓王の営業手法を再検討していると、進化していく先がおぼろげながら見えて来たのです。この手法を使ってどんな成果が出るのかが楽しみでもあります。

 

山上:なるほどなるほど。とまあ固い話はこのヘンで…このプロジェクトにかけるお二人の意気込みをきいても良いですか?

 

狩野:『不況の逆風の中だからこそ、あえて立ち向かってまいります!』不況は必ずしもマイナス面ばかりでなく、既存の価値観が変化するチャンスと捉えることもできます。新人にとっては一挙にブレイクスルーする可能性を秘めているかもしれないと考えています。新しい挑戦にブルンブルン腕が鳴っています(笑)新しい才能と出会うことはマネージャーとして至福の時です。

 

武信:狩野さんはパワー系なのですが(笑)私としては『純粋キャスティング』という新しい概念をじっくりと育ててみたいです。この挑戦で皆さんとどんな面白いことができるか、ひとつひとつやってみようと思います。

 

狩野:これまでにはなかった「チャンスの場」を目指しています。こうして様々な試行錯誤を続けていること、そうした勢いの渦の中にいることが、プレイヤーの皆さんの刺激にもなれるのではないかとも思っています。ともかくボイスサンプルを持ち込んでみてください。いただいたものをそのままキャスティングに使いますので、高いクオリティのものがいいですね。

 

武信:新しい才能と出会えることを、心よりお待ちしております。

 

山上:今日はありがとうございました

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