この記事は2013/6/13配信のナレーターメルマガ(無料)vol.225 に記載されたものです。
義村 透(右)
ベルベットオフィス代表とスクール&スタジオバーズの代表を兼任。
狩野貴子(中)
ナレーター事務所アトゥプロダクション代表。猪鹿蝶リーダー。
武信 淳(左)
田子千尋、近藤サトなど大物ナレーターを束ねる精鋭マネージャー。
■ TBS「Nスタ」への新人ナレーター2人をキャスティング!
狩野:メルマガ読者の皆さんおひさしぶりです、猪鹿蝶リーダーの狩野貴子です。さあ今年も猪鹿蝶ナレーター募集がはじまりました(腕ぶんぶん)!
義村:今春期にも猪鹿蝶から新人ナレーターの抜擢がたくさんありました。まずはTBS夕方の報道帯番組「Nスタ」。報道畑じゃないCMナレーションが多かった「トビー上原」のキャスティングはすごい。ストレートな読みの「よしいよしこ」もそうだけど。TBS報道の読みの傾向を分析したからなのかな?
狩野:分析したというほどではないですが、何となく局傾向は頭の片隅にあって、TBSは厚い声の男性を抜擢しがちなんですね。『もしかしたらあるかも』って思ったんです。それで候補に入れておいた結果のラッキーです。よしいさんの場合は準備が出来てたことが大きいのかなって思います。報道番組を研究してそれに特化したサンプルを作っていたことでしょうか。
義村:やはりサンプルで『声の特長』や『読みの方向性』をしっかり出せているかが勝敗を決するということか。狙いを絞ったサンプルは、漠然と作っていても、出来そうで出来ないんだよ。
武信:何枚もサンプルを作ってきたよしいだからこそでしょうか。ストレートは読みの差異が出しにくいので、サンプルでの差別化は特に重要ですね。
狩野:そういえば、報道もそうですけど大型ドキュメントも新人(小坂由里子・大山裕子)が決まりだしました。
義村: すごいね。ナレーターを志す人から「最終目標として読みたい」という声が多いんだけど。今回のような「命を扱う重厚なドキュメント」はこれまでベテランや俳優の独壇場だったのに。これも新人で決めていってる。 狩野、武信がキャスティング潮流の先端にいると感じるよ。
武信:「キャスティングには発見や驚きも重要。冒険が出来なくなってはマネージャーとしては一流になれない」という義村社長の言葉を大切にしてます。
義村:はは。さて今日はそんな二人にTV番組今春の傾向を聴きながら「”いま”求められるナレーター像」を探っていこうと思います(次ページに続く)